Q:質問
海釣りが初めての私は、釣り歴数十年の友人と一緒に釣りに行く約束をしました。
狙う魚は友人が美味しいことで絶賛するハゼと云う魚だそうで、図鑑で調べましたが、ユーモアのある顔つきをした魚で、本当に美味しいの?と思ってしまいました。
ハゼは魚屋さんにも売られていませんし、美味しいのであれば釣り人がこぞって狙うはずなのに、そんな話もあまり聞きません。
本当に美味しいのであれば、どのような料理をしたら、美味しく食べれるでしょうか?
A:回答
ハゼが美味しいなんて、さすがにベテランらしいお言葉です。
色々な釣りをされた方ほど、ハゼが美味しいという方が多いのには驚かされます。
姿かたちは、とてもうまそうには見えない魚で、どことなく笑える愛嬌のある顔をしています。
魚屋さんに売られていないのは、家庭で上手に捌く方が少ないことと、高級な魚料理を食べさせるお店や名のある天ぷら屋さんぐらいしか需要がないのが事実だからです。
人によっては、ハゼの刺身はヒラメやタイなどよりも、はるかに旨い!と云う方もいますし、天ぷらに関しても、キスよりもハゼが好き!と云う方もいます。
但し、少しヌルヌルしていることで料理が面倒なことが難点です。
釣りたてのハゼの料理は刺身にとどめを刺す!
ハゼは夏場ぐらいに大量に浅瀬に集まり、一潮ごとに成長する魚です。
釣れる場所は限られますが、9月のお彼岸の頃に釣れるお腹がきつね色をした25センチ以上の大型のハゼの刺身は絶品中の絶品です。
大型のハゼを生かして持って帰るのが一番のコツです。
いくら鮮度が良くてもクーラーに入れて死んでいるようなハゼは身が白くなりますのでアウトです。
生きているハゼは身が透明に近いのです。
なのに、脂が乗っていて、旨味もあるのです。
ハゼに刺身を作って食べたことがある方も、是非ともこの生きた大型のハゼの刺身は食べる価値があります。
ハゼの料理と云えば天ぷらが有名
昔から墨田川などでは屋形船の上からハゼを釣って、釣りたてのハゼを天ぷらにして食べさせてくれる屋形船がありました。
釣りが好きで、お酒が好きで、宴会が好きな方でしたら、東京以外の都市に住んでいる方は、釣ったハゼを天ぷらにしてくれる屋形船には憧れるのではないでしょうか?
私もこの屋形船に乗ってハゼの天ぷら、キスの天ぷら、メゴチの天ぷらを食べながらビールを飲んだ時のことは、生涯忘れぬことが出来ない良い想い出になりました。
釣れたての新鮮なハゼの天ぷらをご家庭で楽しむことが出来るのも釣り人の特権ですので、是非ともお試しください。
ハゼの肝や卵の料理も絶品
ハゼの肝の料理
新鮮な魚の肝は、カワハギだけでなく、たいていの魚は美味しいモノなのです。
釣れたてのハゼの肝もすこぶる美味しいのです!
カワハギと同じようにキモ醤油で食べても、抜群に美味しいですし、肝だけをさっと湯にくぐらせてポン酢や刺身醤油で食べても美味しい。
ハゼの卵の料理
ハゼは20センチあれば、なかなかのサイズです。
そんなハゼも12月1月の冬場には卵を持つようになります。
メスしか卵が取れませんので、これだけ取るにはかなりの数のハゼを釣らにといけないわけです。
このハゼの卵はきれいに不純物を取り除くと、刺身でも食べれます。
また、好みによって、
・塩とお酒
・塩とおろしにんにく
・・などと云う組み合わせで、塩辛を作る方がいます。
分量などは各自秘伝です。
まだまだ、ハゼの卵を煮込んだり、からすみ風に天日干しにしたりするような方もおられます。
手間ひまを惜しまずに、美味しいものを追求する姿勢が、どこにも売られていないオンリーワンの味を作り出します。
まとめ
ユーモラスな顔つきをしたハゼは、実は白身魚の中でも屈指の旨さを誇る魚だったのです。
毒のある魚、見かけが良くない魚は美味しい!と云いうのはハゼから来た言い伝えなのかも?と思ってしまいます。
簡単に釣れますが、数や型を狙うとなるとやはり奥が深いのもハゼ釣りです。
美味しいハゼ料理を食べるために、ハゼを狙ってみませんか?
最後まで記事を読んで下さりありがとうございます。
釣った魚を美味しく食べるための売れ筋の本などを紹介しますので、参考にしてください。
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