Q:質問
亡くなった祖父が海釣りが大好きで、祖母から海釣りの竿やリールや道具をたくさんいただいたのは良いのですが、竿にいろいろな表記があり、何が何だかよく分かりません。
祖父はいろいろな海釣りを楽しんでいたようで、いろいろな種類の竿やリールがありますが、どのような釣りに使っていたのかよく分かりません。
ちなみに私は、小中学生の頃近所の川や池で、フナやブラックバスを友達と一緒に釣りに行った程度の経験と知識しかなく、海釣りを始めるつもりでいましたので、竿やリールや釣り小物を貰ったのは嬉しいのですが、使い方が分からず宝の持ち腐れになっています。
竿(ロッド)の号数(表記)について、簡単なレクチャーを聞かせて下さるとありがたいです。
A:回答
海釣りをしたことがない方が大量の竿やリールを頂いても、使い道が分からないというのはある意味当然だと思います。
磯釣り、投げ釣り、船釣りはイメージできるかもしれませんが、ソルトルアーフィッシングになったりすると、アジング用、メバリング用、シーバス用、エギング用、ロックフィッシュ用、フラットフィッシュ用、ショアジグ用、オフショアジグ用・・・などといろいろなロッドが存在しますので、実際に海釣りをされている方でも、自分に興味のない分野の竿にまで詳しい方と云うのは、釣具店の従業員でもない限り、なかなかいるものではありません。
そこで、大まかに竿に表記してある文字や数字などからどのような釣りに使うのかを推察してください。
そこで磯竿や投げ竿や船竿、ルアー竿の号数(表記)の見方に付いて解説します。
磯竿の号数(表記)について
磯竿にはどこかに磯だとかISOの文字が書かれてあるものが多く、上の画像の様に5-53遠投、2号530と書かれています。
磯竿の号数は使うハリス(ハリを結ぶ糸)の適した号数を表していると一般的に言われており、53だとか530と云うのは5・3メートルだということです。
ちなみにこちらの磯竿は、2号で450ですから4・5メートルの長さだということです。
また、磯竿の多くは5メートル前後の長さのモノが多く、イトを通すガイドが多く、竿先が細いのが特徴です。
磯竿だから磯釣りにしか使えないというのではなく、港湾部でのクロダイ、スズキ、サワラ、タチウオ、メバルなどでもよく使います。
適合ハリスに応じて号数を決めているという通説は、あまりあてにならず、ちなみに私は1号の磯竿でハリス3号でスズキのウキ釣りなどを楽しみますし、0号や00号などと云う磯竿でハリス1・2号などでクロダイを狙ったりもします。
要は、00号、0号、06号、1号・・・と数字の号数が上がるにつれて、竿先が太く硬めの竿になるということです。
障害物がないような場所ですと、柔らかい竿で釣りのが楽しいですが、岩がたくさんあったり、港湾部でも構造物周りなどはやや硬めの竿で強引なやり取りをしたほうが、釣れやすかったりします。
また、ワザと軟らかい竿を使って釣りの趣を楽しむ方もいて、磯竿の号数は魚の大きさなどだけから決められるものでもないのです。
投げ竿の号数(表記)について
投げ竿は3本継ぎだとか振出式がありますが、多くは磯竿と同様に振出式のモノが多いのが特徴です。
一般的な投げ竿は、竿尻とリールシート(リールを取り付ける金具の部分)の距離が長く、竿に「投げ」だとかSURFと云った文言があることが多いです。
(画像の下の投げ竿には25-390と記されています。)
投げ竿の25と云うのは、適合オモリの号数の意味で、この場合は25号のオモリをテンビンなどに使うと良いという意味です。
390と云うのは3メートル90センチの長さの竿だという意味です。
投げ竿の場合はちょい投げ用のコンパクトロッドもありますが、たいていは3・6メートル、本格的な竿は4・2メートルぐらいが多いです。
船竿の号数(表記)について
船竿には「船」の文字や「地名」や「魚の名前」が宛られたモノが多く、長くても3メートルぐらいが多いものです。
船べりに座って釣りますし、長さが長いと取り込みにくいというのがその理由です。
30-270や20-270と云うのは適合オモリの号数と竿の長さを意味しています。
この表記の仕方は投げ竿と同じですが、船竿の場合は探る水深によって使うオモリが決められており、30だとか20と云うのは水深を意味します。
乗り合いの時はある程度みんなで使うオモリの号数を決めないと、一人だけ軽いオモリや重いオモリを使うとおまつりすることが多いからです。
但し、キャリアのある腕利きの釣り人は潮の流れを勘案し、おまつりにならない程度の軽いオモリを使って他の釣り人よりも釣果を上げたりする方もいます。
ルアーロッドの号数(表記)について
ルアーロッドは、ほとんどん場合英語で書かれていることが多いものです。
しかしSEABASSだとかAJINGなどと書かれていますので、凡そ何に使う竿なのかが分かります。
上の画像にあるシーバスロッドは、1103と記されておりこの場合は11フィートぐらいであることを意味します。
ルアーロッドの場合は号数表記をすることはほとんどありません。
釣具のメーカーで表示の仕方は違いますが、下記のような文言があり、下に行くほど硬くなります。
L ライト
ML ミディアムライト
M ミディアム
MH ミディアムヘビィー
H ヘビー
XH エクストラヘビー
またロッドには使うルアーの重さの適合範囲が書かれています。
画像のシーバスロッドでは10~40と記されていますが、10グラムから40グラムの重さのルアーを使いましょう!との意味です。
●●OZ~●●OZと云うのはオンスの意味で、1オンス≒約28グラムです。
まとめ
海釣りの代表的な竿に書かれてある表記について解説しましたが、これ以外にもヘチ竿やイカダ竿、磯の底物用の竿やトローリングロッドなどもあります。
一般的に使われる磯竿や投げ竿や船竿なども、メーカーによって多少違います。
特に磯竿で有名な国産ブランドの竿などは、1・2号だとか1・7号などという微妙なサイズの竿も多く、長さも微妙な長さの竿を多く作り、こだわりのある釣り人に応える品揃えをしています。
ルアーロッドの柔らかさに関しても、ブランドや狙う種類の魚によって硬さが微妙に違います。
そもそも統一規格があまりないのが釣具の世界ですから、分かりにくいところもあると思いますが、経験を重ねると次第に分かるようにもなります。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
海釣りのマストアイテムの磯竿1号も参考にしてください。
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